当院の考察
ここにお体に起こりやすい症状についてできるだけわかりやすくお伝えしています。1人で悩まず先ずはご自身に当てはまる症状がどんな症状や原因となっているのか参考にしてください。
痛みは異常を知らせる重要なサイン
痛みのサインは病気やけがなどで損傷した組織を修復する間、体を動かさないように警告する役割を担っています。体内には神経が張り巡らされており、末梢(まっしょう)神経にあるセンサー(侵害受容器(しんがいじゅようき))が刺激を感知すると、電気信号が脊髄(せきずい)を通って脳に伝わり「痛い」と感じます。これを「侵害受容性疼痛(とうつう)」といいます。この他にも、「心因性疼痛」「神経障害性疼痛」があります。痛みは実際にケガをした場合の組織の損傷や体のどこかをぶつけた時に起こる皮下出血、また記憶からの痛み、情動体験でケガをしそうな場面に遭遇した時にも痛みを感じます、つまり痛みとは個人的で主観的なものだと言えます。だからこそ実際に他の人からは見えない痛みであっても、その人の痛いという表現を否定してはいけません。また一言で痛みといってもその部位や痛み方によって専門の分野があり、痛みの原因、痛む部位、痛み方などで正確な診断が必要です。慢性的な痛みや動かすと痛む動作痛など肩が痛い、背中が痛む、腰が痛い、膝の痛い、腕が上げられない上げにくい手足がしびれる等さまざまですが、その痛みの表現も個人差があります。